GMOペパボ(以下ペパボ)では、スクラムを取り入れて業務をしているチームがたくさんあります。
2012年に社内で一斉研修をした後は、新卒研修としてくらいしか実施する機会がありませんでした。
なぜ今?
2016年10月から、ペパボカレッジ(通称ペパカレ)という新しい採用の取り組み(またどこかで記載しようと思います)の一つとして実施するようになりました。
スクラム研修2017
今回は、5月1日にペパカレ2期生が入社したことに伴い、これまで受けたことのないパートナー(ペパボではスタッフの事をパートナーと呼びます)の中から受講したい人を選び、計12名で実施。
一般的なスクラムについて、そしてスプリントなどについて学んだ後、より体感してもらうために、チームに分かれ、それぞれが依頼したい要件を作成し、別のチームに実行してもらうロールプレイングを行いました。
依頼者が求めるものと重要度。
それを実行者が汲み取り、希望に添うものを作ることが出来るのか。
テーマはチームメンバーに家族(サラリーマンの父、高校生の娘、など)という役割を与えて、それぞれが役割に応じた欲しい施設を提示し、別チームに依頼する。
これをレゴを用いてやってみました。
これらをやることで、仕事でいう期間におけるタスクの大きな見積りや、1週間、2週間といった細かな単位での振り返り(スプリントレビュー)を学ぶことが出来るので、 部署での進め方にも、より理解を深めて対応することができるようになります。
新たなメリット
ペパボは300人を超える規模になり、大きな事業部だと70人を超え、正直、部署内の人も覚えきれない、といったことも出てきます。
先述の通り、2012年に全社員必須としてこの研修を受講していますが、未受験者に受けてもらいたいという点から、今回の研修では自然と最近入社した中途パートナーが集まります。
そうすると、普段やり取りのない部署のパートナーや、部署や職種を越えて、全く顔も見たことないパートナーとチームを組むことになります。
スクラム研修をしながら、社内コミュニケーションの場も生まれるのです。
また、役割を与えることにより、その役割に自分の考えを合わせて伝えていきます。
どういう街にしたいか、はチームによって異なり、またそのチームをまとめる人によって雰囲気が変わります。
これを人事的視点で見ていると、面接の時との印象が違ったり、新たなパーソナリティが見えてくることもあります。
夢中になるあまり出てくる素の部分がとても良いものだったりすると、もう少し働き方を変えたり、普段のコミュニケーション方法を変えることによって、パフォーマンスや生産性の向上にも繋がるのでは・・・!などという視点です。
こういった社内横断型、そして実践型研修を通じて、私たちの文化「大切にしてほしい3つのこと」のうちの「みんなと仲良くすること」が体現できます。
社員数が増えるにつれて、社内での(リアルな)交流が減ってくることに悩まれる総務・人事の方は多いように思います。
コミュニケーションの一環として、部門間の飲み会をしている会社も多いと聞きます。
ペパボも懇親会や年末旅行などで全社交流はありますが、このような研修を通じてコミュニケーションを図ることが出来るのも非常に有意義に感じたので、階層別研修といった縦軸の研修だけでなく、会社の方針・文化を伝えるというフラットな横軸の研修も今後頻度を上げてやっていきたいです。