SHELLY's Blog

普段思うこと、人事のことなど気ままに書くブログ

【キャリコン技能講習】認知行動療法を用いたキャリアコンサルティング

先週に引き続き、キャリコンの更新講習に行ってきました。

先週受けたのはこちら

3loversnet7.hatenablog.com

 

認知行動療法

今回は認知行動療法の研修と実践です。

認知行動療法とは、ある状況(出来事)が起こった時に「認知」があり、その捉え方で「気分」や「症状」、「行動」を変えていき、どのような状況に対してもコントロールすることが可能になることを体得する、というもの。

詳しくはWikipediaで・・。

認知行動療法 - Wikipedia

認知行動療法といえばアルバート・エリスの論理療法とかABCDE理論とかが知識的には知られていますが、個人的にはジョセフ・ウォルピの系統的脱感作法の方が思いが強いです。
Wikipediaよりもこっちの方がわかりやすそう。)

メンタルヘルス対策・EAP - 系統的脱感作法

というのも、数年前まで安全衛生を担当していて、休職になった方のリワークの一環として、この脱感作法が適用しやすかったからです。
リワークをするときは、少しずつ段階を踏んで、復職までに備え、そして復職後も完全復帰できるようにここでも段階を踏んでいきます。
例えばこんな感じ。

①まずは自宅で数時間でも集中する時間を作る
 何しても良いです、読書でも、勉強でも、集中する、ということに慣れます。

②会社の近くまで行く、そして帰る
 メンタルの場合、会社に行くことも不安が大きく、ストレッサーを感じます。
 会社に行かなくてもいいので、最寄り駅や、乗り換え駅など、行けるところまで行く、ということに慣れていきます。
 もしこれに慣れてきたら、その近くの図書館やカフェなどで集中する時間を作っていけると良いです。

③会社のエントランスまで行く、そして帰る
 慣れてきたら、会社近くで集中する時間を作ります。
 できれば4時間など、復職した時に短時間勤務する場合を想定した時間をそこで過ごしてみます。

症状によってこの進め方は異なりますが、「目標を立て」「行動し」「成功体験を作り」「自信につなげ」「次に取り組んでいく」、ということを意識して取り組んでいきます。

・・・と余談になってしまったのですが、これは系統的脱感作のひとつです。

 

認知の歪みとパターン

認知行動療法が必要になるタイプは、「認知の歪み」というものが発生しています。
主なパターンは9つ。

①恣意的推論・・・確かな根拠がないのに、否定的な結論を引き出す

②選択的注目・・・全体を見ることなく、一部の否定的要素だけに注目する

③過度の一般化・・・少数の事実を取り上げ、全てが同じ現象になると考える

④拡大解釈と過小評価・・・自分の失敗や不利なことは大きなことに捉え
             逆に成功や有利なことを、取るに足らないものと捉える

⑤個人化・・・悪いことが起きると自分に落ち度がなかったり、関係がなくても
       「自分のせいだ」と考える

⑥白黒思考・・・はっきりさせないと気が済まない。「成功/失敗」「0/100」

⑦すべき思考・・・「こうすべきだ」「〜しなければならない」という考え

⑧レッテル貼り・・・合理的な根拠を考慮せず、自他に対して固定的で包括的な
          レッテルを貼り、否定的な結論を出す

⑨感情的決めつけ・・・客観的な事実に基づいて価値判断するのではなく、自分の
           個人的な感情の変化によって「全ての価値・意味・是非」を
           決める


(なんか普通に自分にもあてはまるのがいくつかあるな・・・)
これらをクライアントの主訴から、認知の歪みとして検討していくのですが、今回の講座では相談内容が書かれているので、この状況はきっとこれ、この気持ちになるのはこれだろう、とメモしながら進めていけたのですが、実際にクライアントが話し始めるまでわからないので、なかなかキャッチするの難しいぞ、と感じました。

 

認知行動療法を用いたキャリアコンサルティング

自分の状況からの自動思考(その時自然と思ったこと、認知したこと)と、どうしてそう思ったのかの根拠、その時の気持ちを数字に表すコラム表というのがあります。
そこからどのように行動目標を立てて実行するか、の問題解決策リストとアクションプランを作成していき、その通りに実行していきます。

もちろん実行したものが全てうまくいくとは限らず、失敗することや、別の問題が出てくることもあるので、何度も何度も繰り返しながら進めていきます。

というのを踏まえて、与えられたカウンセリング演習をするのですが、問題点が多すぎてうまく進められなかったり、どのように見立てて進めていったらいいか、というのを考えきれないまま話だけ進めてしまったりして、難しかったです。。

そして今回も確認テストがありました。
記述でクライアントがどのような状態であるか、という問題点の抽出からどのようにカウンセリングを進めていくか、というもので、直前まで勉強していたはずなのに、実際文字にするとうまく書けないところがあって、70点が取れているか心配。。

 

更新講習

一緒に受けた方から、更新講習は安いのもあるよ!と教えてもらいました。
今まで産業カウンセラーのメルマガから受けられそうな講習として申し込みをしていたのですが、厚生労働省だったり、地域の取り組みとかのものは安く受けられるようです。
あとはCDAの会員登録していると無料で受けられる講座もあるみたいで、会員登録(12,000円)をするか、とも思いましたが、独立しているわけでも、キャリアコンサルタントとして仕事をしているわけでもないので、一旦は保留にしながら安くて講習時間がもらえるもので進めようと思います。

個人的にはクランボルツの「計画された偶発性」の受講をしたいので、次回はこれを狙います!

 

追記
合格してました!

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